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理事長の挨拶
出版梓会は、1948年(昭和23年)7月に「出版団体梓会」として創立され、昨年(2008年)60周年を迎えました。一口に60年と申しますが、そこには山あり谷あり、苦労の連続でした。 創立当時を振り返りますと、日本の出版界は日本全体がそうであったように、戦後の混乱の真っ只中にありました。戦時中、出版界の統制団体であった日本出版会が昭和20年9月に解散し、日本出版協会が創立されました。しかしながら、協会内の対立が深まり、活動が乱れ、混乱の度を深めました。このような状況の中で、当時の出版社にとってもっとも切実な問題である流通・販売の方法、また紙不足の中で如何に用紙を確保するか等、出版社の生存をかけた問題の解決を目指して、有志42社の方々が梓会を創立いたしました。 出版界の政治的な問題には、一線を画し、真に出版事業の発展に役立つ会を創ることが目的でありました。その理念は、現在も梓会のモットーである「よく学び、よく仕事し、よく遊べ」の三本柱に活かされています。それらを実践するために現在の梓会は13の委員会を設置し、活動を続けております。 60年の歴史の中で特に重要であるのは、昭和59年に社団法人として認可を受けたことです。全会員社が待ち望んだこの年7月26日、全44条から成る定款に、高い志と目標かかげて、「社団法人出版梓会」として新たなスタートを切ったのです。この社団法人化の年に出版文化の向上と発展に寄与することを目的として「梓会出版文化賞」が設けられました。以来毎年、年間を通して優れた書籍を発行している中小出版社を顕彰し表彰しております。また、創立の翌年(昭和24年5月)には、会員社の書籍の普及を目指して「出版ダイジェスト」紙を発行し、現在2000号を大きく超えるまでに成長しました。
社団法人出版梓会 理事長 菊 池 明 郎 |